
ソウル某マンションで測定された室内温度が30℃に迫った。[読者提供]
[ヘラルド経済=キム・グァンウ記者]「家では絶対半袖半ズボンじゃないと」
ソウルの気温が急激に氷点下10℃まで下がった3日未明。あるマンションで測定された室内温度が30℃に迫った。外の厳しい寒さが嘘のようだ。
まるで夏を思わせる温度。しかし、「オンドルの国」韓国ではよくある状況でもある。
実際、韓国は特に冬場の室内温度を高く維持する傾向がある。平均室内温度が低く、むしろ健康問題を心配する日本、欧州、米国などの海外主要国とは事情が異なる。
もちろん、誇れることではない。韓国のエネルギー源はほとんど「化石燃料」ベース。暖房をすればするほど、膨大な量の温室ガスが排出され地球を汚染する。
年々、過剰なエネルギー使用への懸念が高まる状況。政府も冬場の室内適正温度(20℃)以下への温度調節を強調し始めている。
気候エネルギー環境部は最近、冬場の室内暖房温度を20℃に設定するよう促す省エネキャンペーンを開始した。20℃は暖房費節減効果を考慮して定めた適正温度。1℃下げるだけでもエネルギー消費量が約7%削減できるというのが彼らの説明だ。
政府の勧告である室内温度20℃は、晩春の気候に似ており、比較的快適な温度に該当する。真冬の気候と比較すると、「暖かい」と感じられるはずだ。しかし、冬場の韓国の家庭の室内温度は通常20℃を超える水準であることが知られている。
2000年代以降に行われた冬場の室内温熱環境に関する研究によると、一般家庭の平均冬場室内温度は条件によって最低22℃から最大25℃の水準で測定されている。これは、比較的断熱に強いマンション居住者の割合が高いこと、そして室内を暖かく保つ文化が形成されているためだ。
冬場、室内で薄着で過ごす習慣も適正温度以上の暖房文化に寄与したと見られる。韓国消費者院の調査によると、国民の46.4%は真冬でも半ズボン・ランニングシャツなどの夏服で室内で生活していることが分かった。
こうした韓国の暖房文化は、海外主要国と比較して特に過度であるとの指摘を受けている。代表的なのが隣国の「日本」。2020年に実施された日本の国土交通省の研究によると、冬場の日本の平均リビング温度は16.8℃と集計された。多くの世帯が室内温度18℃未満で冬を過ごすことになる。
欧州、米国などの西側諸国でも、通常冬場の室内温度は20℃以下である。むしろ適正基準よりも低い室内温度を維持する人が多く、健康問題を心配するほどだ。英国では暖房不足による死亡者が続出し、「寒い家伝染病(Cold Homes Epidemic)」というキーワードが登場したほどだ。
さらに、韓国政府が目標とする適正室内温度「20℃」も国際基準に比べてやや高い方だ。他の国とは異なり、室内温度を下げるようメッセージを中心に勧告を伝えているためだ。世界保健機関(WHO)はもちろん、多くの国で最低18℃以上を冬場の室内推奨温度としている。
特に高い水準の暖房温度は、家全体を暖めるオンドル文化の影響が大きく作用している。オンドルは床の温度を温めて空間全体を均一に暖めることができ、室内空気温度まで効率的に上昇させる。室内での薄着が一般的になったのも、これと無関係ではない。
しかし、暖房に使われるエネルギー自体が少なくない水準だ。韓国エネルギー経済研究院によると、2023年基準で家庭部門で暖房・温水用に全体のエネルギーの62.9%が使われたことが分かった。ほとんどが暖房に使われるだけに、室内温度の削減を通じてエネルギー使用量を減らせるというのが政府の見解だ。
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専門 https://n.news.naver.com/mnews/article/016/0002566880
"「夏かよw」「サムゲタンでも食ってろ」など、韓国の異常な室内暖房文化にツッコミ続出!"
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